「食糞探偵くちたの冒険 大人気組合」
-Bパート 唐突に覚醒(裏いさど君の登場)-
あちしは眠りが浅い。
だから、大家っちの娘が来てることも、いさど君が勝手に刺身を食べていることも、知っている。
けど、眠いので無視。
お魚よりお肉の方が好きだし、刺身って骨が無いから楽しくない。
だから、もう少し寝る。
「おい、そこの変態」
がなり声が聞こえる。
「そこの糞食い幼女」
「いさど君、うるさいよ……」
「おいっつてんだろ!」
だらしなく、はだけてたお腹に痛みが走る。
なに? ぶたれた?
「はへ……? い、いさど君? 今日、日曜日じゃない……よね?」
「いいから、起きろや」
しぶしぶ起き上がる。
いさど君は、何故かテーブルの上に立っていた。
目があの時の、あちしを攻めるときの目になっていた。
「ど、どうした? いさど君、あちしの魅力でくらくらにって痛い! 痛いよいさど君」
何かの拍子でスイッチが入ったらしく、お腹を執拗に足でぶってくる。
あちしも年がら年中発情しているわけではない。
得に今は寝起きで、頭も回ってないし、ここまでハードなことをされても、気持ちよくない。
けれど、いさど君は気持ちよさそうに、あちしのお腹を足でぐりぐりする。
「おい、糞食い幼女。お漏らししてこい」
「いさど君、こういうのはお互いの気持ちが一つにならないと楽しくないよ」
「君? 様だろうが!」
あー駄目だ、完全に深いところまでスイッチが入ってる。
男言葉だし、微妙にアクセントが関西弁だ。
いつもならテンションが上がってきて始めてこうなるのに、今日は最初からこんなノリ。
しょうがない、あちしも無理やり付き合わせるときあるし、今日は我慢して付き合おう。
「わ、わかったから、お腹ぐりぐりやめてください、いさど様」
「ふん、ならさっさとくっせえうんこひり出せや」
「お、お漏らしするんじゃないんですか?」
「いいから出せ」
駄目だ、会話が成り立たない。
仕方ないので下着を脱いで、床にしゃがむ。
「相変わらずナリと違って、きたねえな」
なんかこれ惨めだなあ。
乗ってるときは嬉しいけど、全然そういう気分じゃないから、悲しくなってくる。
それにしても、タイミングよくうんちが出そうでよかった。
「はい、それじゃあ出します」
うんっと、お腹に力を込める。
さっきまでぐりぐりされてたから、少し踏ん張っただけで、うんちが頭を出してきた。
でも、あまり量は出なさそう。
お腹にどっしり来る据えた匂いが漂ってくる。
これも興奮してるときならいいけど、今じゃあ臭いだけだよお……
ころんっと、小さい球みたいなのが出た。
「ごめんなさい、これだけしか出ませんでした」
「まあいいわ、それ詰めろ」
「え? ごめん、意味がよくわからないんだけど?」
あっ話し言葉が普段みたいになってしまった。
気をつけないと。
「だから、てめえのそのきたねえ所に、そのきたねえ糞を詰めんだよ!」
いさど君…… あちしにそんなこと、させたかったのか。
そんなこと今までやったことがない。
だから、あちしはもう、その気になっていた。
「はい! あちしの汚い所にこの汚いうんちをつめつめします」
小さい塊を手に取る。
うんちの暖かさが肌を通してよくわかる。
臭い。
けど、鼻じゃなくて肌で匂いを感じたことで、もっとその気になってきた。
その証拠に、今からそのうんちを入れる場所が、少し湿ってきた。
「んだよ、なんで糞触って興奮してんだよ、この糞食い幼女が」
さっきも言われた言葉だけど、前と違って今度は嬉しい。
一度深呼吸をする。
口の中にも、鼻の中も、胃の中も、頭の中もうんちの匂いで一杯になる。
そして、うんちをあそこに当てる。
なんだか不思議な感触だ、指とはまた違った感じ。
「さっさと入れろ」
「はい!」
思い切って力を加えると、つるんっとあっさり入っていった。
「は、入りました」
またお腹の中にうんちが入ってる。
けど今度は入り口が違う。
「そうやあお前、何か入れたの始めてか?」
「ゆ、指なら何度か……」
「はははは、じゃあお前の処女奪ったのは自分の糞かよ、笑えるな」
そ、そうえばそうなるのか……
そう思えば思うほど、ぬるぬるが増していく。
「あっ!」
おまたに力を加えたら、うんちが出てしまった。
うんちが中をこすって気持ちいい。
「なんだよ、糞出し入れして興奮すんのかよ、今日から糞なら下の口でも食えますって言えよ」
「は、はい! 糞なら下の口でも食べます!」
もうあちしは完全に、いさど君と同じように、気持ちよくなっていた。
我慢できずに、うんちを入れたまま指でこする。
そうすると、中にうんちを塗り込むようになって気持ちいい。
夢中になって、うんちがよおくへばりつくように、指で入り口や中をこする。
「ちっ! なに塗りこんでんだよ! 今から外でそっちの口からお漏らしさせようと思ったのによ!」
あ、ああ、そういうことだったのか。
でも、もう幾ら踏ん張っても、お尻からもおまたからも、うんちは出てこなかった。
お掃除大変だなあ。
-Cパート 食糞探偵による事件の解決-
それから少しして、酔いがさめたように、いさど君は元に戻った。
そして、あちしの惨状を見て、顔を真っ青にして何度も謝って、一緒にお風呂に入った。
自分が命令しない限りうんちを食べたり塗ったりしないって、いさど君自身もわかっている辺り、あちしたちは仲がいい。
お風呂では、あちしの全身を洗ってくれた、もちろんお腹の中も。
裏いさど君じゃない、普通のいさど君にベタベタと甘えたのは、少し久しぶりな気がする。
そう、こう見えても、あちしはいさど君に甘えたいのだ。
だから、ああいう無理やりは、これからは勘弁して欲しい。
「あっもしもし大家っち? あちし、あちし。
もう、娘さん使ってまで、どうしてあんな薬を置いていくかなあ?
え? 何でわかったって? いやあ、たまたまなんだけどね。
実は今日、あちしが醤油注しをそこら中に置いたのを片付けたせいで、テーブルの上に醤油注しはなかったのだよ。
だから、いさど君が使った醤油注しは、ウチの醤油注しじゃないって気づいたのだ。
で、何故にあんな変な薬入り醤油を持ってきてくれたのだ?
あ、ああ。なるほどー。そういうことか。
ああ見えて奥手な娘さんを、いさど君にどうにかして欲しかったってわけだね。
女でもいい金持ちならってのは、大家っちらしいけど、ふふふふ、大家っち甘いよ。
いさど君がああなるのは、あちしに対してだけなのだよ!
だから、既成事実を作ろうなんて甘い考えは捨てるんだね」
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あちしは眠りが浅い。
だから、大家っちの娘が来てることも、いさど君が勝手に刺身を食べていることも、知っている。
けど、眠いので無視。
お魚よりお肉の方が好きだし、刺身って骨が無いから楽しくない。
だから、もう少し寝る。
「おい、そこの変態」
がなり声が聞こえる。
「そこの糞食い幼女」
「いさど君、うるさいよ……」
「おいっつてんだろ!」
だらしなく、はだけてたお腹に痛みが走る。
なに? ぶたれた?
「はへ……? い、いさど君? 今日、日曜日じゃない……よね?」
「いいから、起きろや」
しぶしぶ起き上がる。
いさど君は、何故かテーブルの上に立っていた。
目があの時の、あちしを攻めるときの目になっていた。
「ど、どうした? いさど君、あちしの魅力でくらくらにって痛い! 痛いよいさど君」
何かの拍子でスイッチが入ったらしく、お腹を執拗に足でぶってくる。
あちしも年がら年中発情しているわけではない。
得に今は寝起きで、頭も回ってないし、ここまでハードなことをされても、気持ちよくない。
けれど、いさど君は気持ちよさそうに、あちしのお腹を足でぐりぐりする。
「おい、糞食い幼女。お漏らししてこい」
「いさど君、こういうのはお互いの気持ちが一つにならないと楽しくないよ」
「君? 様だろうが!」
あー駄目だ、完全に深いところまでスイッチが入ってる。
男言葉だし、微妙にアクセントが関西弁だ。
いつもならテンションが上がってきて始めてこうなるのに、今日は最初からこんなノリ。
しょうがない、あちしも無理やり付き合わせるときあるし、今日は我慢して付き合おう。
「わ、わかったから、お腹ぐりぐりやめてください、いさど様」
「ふん、ならさっさとくっせえうんこひり出せや」
「お、お漏らしするんじゃないんですか?」
「いいから出せ」
駄目だ、会話が成り立たない。
仕方ないので下着を脱いで、床にしゃがむ。
「相変わらずナリと違って、きたねえな」
なんかこれ惨めだなあ。
乗ってるときは嬉しいけど、全然そういう気分じゃないから、悲しくなってくる。
それにしても、タイミングよくうんちが出そうでよかった。
「はい、それじゃあ出します」
うんっと、お腹に力を込める。
さっきまでぐりぐりされてたから、少し踏ん張っただけで、うんちが頭を出してきた。
でも、あまり量は出なさそう。
お腹にどっしり来る据えた匂いが漂ってくる。
これも興奮してるときならいいけど、今じゃあ臭いだけだよお……
ころんっと、小さい球みたいなのが出た。
「ごめんなさい、これだけしか出ませんでした」
「まあいいわ、それ詰めろ」
「え? ごめん、意味がよくわからないんだけど?」
あっ話し言葉が普段みたいになってしまった。
気をつけないと。
「だから、てめえのそのきたねえ所に、そのきたねえ糞を詰めんだよ!」
いさど君…… あちしにそんなこと、させたかったのか。
そんなこと今までやったことがない。
だから、あちしはもう、その気になっていた。
「はい! あちしの汚い所にこの汚いうんちをつめつめします」
小さい塊を手に取る。
うんちの暖かさが肌を通してよくわかる。
臭い。
けど、鼻じゃなくて肌で匂いを感じたことで、もっとその気になってきた。
その証拠に、今からそのうんちを入れる場所が、少し湿ってきた。
「んだよ、なんで糞触って興奮してんだよ、この糞食い幼女が」
さっきも言われた言葉だけど、前と違って今度は嬉しい。
一度深呼吸をする。
口の中にも、鼻の中も、胃の中も、頭の中もうんちの匂いで一杯になる。
そして、うんちをあそこに当てる。
なんだか不思議な感触だ、指とはまた違った感じ。
「さっさと入れろ」
「はい!」
思い切って力を加えると、つるんっとあっさり入っていった。
「は、入りました」
またお腹の中にうんちが入ってる。
けど今度は入り口が違う。
「そうやあお前、何か入れたの始めてか?」
「ゆ、指なら何度か……」
「はははは、じゃあお前の処女奪ったのは自分の糞かよ、笑えるな」
そ、そうえばそうなるのか……
そう思えば思うほど、ぬるぬるが増していく。
「あっ!」
おまたに力を加えたら、うんちが出てしまった。
うんちが中をこすって気持ちいい。
「なんだよ、糞出し入れして興奮すんのかよ、今日から糞なら下の口でも食えますって言えよ」
「は、はい! 糞なら下の口でも食べます!」
もうあちしは完全に、いさど君と同じように、気持ちよくなっていた。
我慢できずに、うんちを入れたまま指でこする。
そうすると、中にうんちを塗り込むようになって気持ちいい。
夢中になって、うんちがよおくへばりつくように、指で入り口や中をこする。
「ちっ! なに塗りこんでんだよ! 今から外でそっちの口からお漏らしさせようと思ったのによ!」
あ、ああ、そういうことだったのか。
でも、もう幾ら踏ん張っても、お尻からもおまたからも、うんちは出てこなかった。
お掃除大変だなあ。
-Cパート 食糞探偵による事件の解決-
それから少しして、酔いがさめたように、いさど君は元に戻った。
そして、あちしの惨状を見て、顔を真っ青にして何度も謝って、一緒にお風呂に入った。
自分が命令しない限りうんちを食べたり塗ったりしないって、いさど君自身もわかっている辺り、あちしたちは仲がいい。
お風呂では、あちしの全身を洗ってくれた、もちろんお腹の中も。
裏いさど君じゃない、普通のいさど君にベタベタと甘えたのは、少し久しぶりな気がする。
そう、こう見えても、あちしはいさど君に甘えたいのだ。
だから、ああいう無理やりは、これからは勘弁して欲しい。
「あっもしもし大家っち? あちし、あちし。
もう、娘さん使ってまで、どうしてあんな薬を置いていくかなあ?
え? 何でわかったって? いやあ、たまたまなんだけどね。
実は今日、あちしが醤油注しをそこら中に置いたのを片付けたせいで、テーブルの上に醤油注しはなかったのだよ。
だから、いさど君が使った醤油注しは、ウチの醤油注しじゃないって気づいたのだ。
で、何故にあんな変な薬入り醤油を持ってきてくれたのだ?
あ、ああ。なるほどー。そういうことか。
ああ見えて奥手な娘さんを、いさど君にどうにかして欲しかったってわけだね。
女でもいい金持ちならってのは、大家っちらしいけど、ふふふふ、大家っち甘いよ。
いさど君がああなるのは、あちしに対してだけなのだよ!
だから、既成事実を作ろうなんて甘い考えは捨てるんだね」
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-Bパートその二 本番(楽しんでもらえますように)-
あちし、今日は頑張ったなあ。
あちし、えらいぞ。
あちし、すごいぞ。
「だから、食べてもいいだろー」
「え? うーん…… でも、私は出ませんよ。さっきトイレ行きましたし」
いさど君は自意識過剰だなあ、いさど君のを食べたいなんて言ってないのに。
「じゃあ、自分の食べるからさーいいだろー」
いさど君が来てから、あちしはうんちを食べるのを我慢しなくちゃいけなくなった。
前は三日に一度ぐらい食べてた。
けれど、いさど君が来てから健康がどうのと言い出して、二週間に一度日曜日にだけしか食べれなくなったのだ。
だけど、来週の日曜日まで我慢できそうになかった。
「しょうがないなあ、いいですよ」
「ほんとかっ! でも、今日食べたら来週は食べれなくなるのか?」
「う、うーん。今日は特別なんで、来週も食べていいですよ。でも、ちゃんと吐きだすんですよ?」
「うん! わかった! 大丈夫だぞ! あちしは約束は守る女だからな」
うきうきとドキドキが止まらない。
急いで短パンを脱いで、パンツも脱ぐ。
おお、えっちなお汁が少しだけ染み付いてる。
羽織ってた服を脱いで、下着も脱ぎ捨てる。
すっぽんぽんになったら、プレイ開始の合図。
いさど君……いさど様の前にぺたんと座る。
「どうしたの?」
いさど様のお顔は高いところにある。
座ったあちしじゃあ、子供と大人というより、母親と赤ん坊みたいだ。
「あちしがうんち食べるところ見ててくれますか?」
「くれますか? 見て欲しいんでしょ?」
冷たい。
いつものいさど様と違って、優しくない。
吐き捨てるように言われた。
「はい、見て欲しいです」
「ちゃんと言いなさい、教えてあげたでしょ? この間」
そうえばそうだった。
なんだっけ、えっと、えっと。
「う、うんちを食べて興奮する変態くちたの変態食糞見てください」
「なに? あんた小学生の癖に糞なんか食うの?」
「あ、あちし小学生じゃないよ」
「はっ。そのなりで言っても説得力ねえんだよ!」
冗談で言われるのは平気だけど、本気で言われると悲しくなってくる。
でもこれは本気じゃない、けど冗談でもない。
だから私は思わず股間に手を伸ばしそうになる。
「ふーん、変態小学生はこんなこと言われると、興奮してきてこすりたくなるんだ?」
「は、はい、そうです、あちしは変態小学生だから、興奮します」
「それだけじゃないんだろ?」
うん、それだけじゃない。
「う、うんち、出してもいいですか?」
「さっさと出せ」
さっきまでのペタン座りから、足を立ててしゃがむ。
股が開いてあちしの恥ずかしいところが、いさど様に丸見えになる。
「なにそれ。ビラビラははみ出してるし、色も汚いし、小学生の癖に気持ち悪いんだよ!」
「ご、ごめんなさい」
罵られるたびに、少しずつ乳首が硬くなるのを感じる。
「小さい胸の先を必死にでかくしてよお、そんなに嬉しいわけ?」
「う、うれしいです! 小学生なのに気持ち悪いあそこって言われるとうれしいです!」
もう我慢ができない。
右手をお尻の下に引いて、左手でこすろうとする。
「おい! なに勝手にこすろうとしてるんだよ?」
怒られたので必死に左手を押さえる。
そうしている間に、便意が来た。
お腹に意識を集中させて、踏ん張る。
少しずつ、少しずつ、お腹の中からお尻のほうにうんちが向かっている。
そうして力を加えていくと、お尻の先の方までたどり着いたのがわかった。
「で、でます!」
「なにが?」
「う、うんちです」
「なんでこんな部屋で出すわけ? 今時小学生でも、糞はトイレでするぞ?」
「あ、あちしは変態だから、部屋でうんちをしたいんです……」
「ふーん」
また吐き捨てるように言われた。
前の方がむずむずしてきて、お尻に上手く力が入らない。
もうそこまで来てるのに。
「さっさと出せよ、こっちも時間ないんだぞ」
「はい!」
お尻の穴が開いて、体の中がさらされている感覚。
体の中に空気が入っていくのを感じた次の瞬間。
その空気を押し出すように、うんちが出るのがわかった。
「でてます、うんちでてます!」
香ばしいうんちの匂いもしてきた。
口の中がよだれで一杯になる。
お尻の穴のすぐ下に引いていた右手に乗っかった。
暖かい。
左手も右手も暖かかった。
でも、あちしは右手の方の暖かさが大好きだった。
「出したなら早く食えよ」
「はい!」
嬉しい!
うんちが食べれる!
お尻の中に何もなくなったのを確認して、右手を顔に近づける。
近づくたびに、匂いが濃くなっていくのがわかる。
臭いというより、腐った物を炒ったような匂い。
思わず口が半開きになっていた。
「だらしない口だなあ、よだれ垂らしてるんじゃねえよ」
あちしは謝ることもせずに、右手の上にのったうんちを口の中に突っ込んでいた。
舌に触れているうんちの味だけじゃなくて、上顎にくっついたうんちの味もする。
久しぶりのうんちの味!
苦くて気持ち悪くなる。
けど、右手で口の中をかき回して、口の中全体にうんちの味をいきわたるようにした。
その強烈な味で、白目を向きそうになるけど、我慢。
うんちの味が舌を通じて鼻にもやってきた。
そして、その鼻を通じて舌にうんちの匂いを送る。
匂いも味もどっちも気持ちいい。
しゃがんだままの足ががくがくしてくる。
「きったねえ顔、糞で頬膨らませて、茶色のよだれ垂らして、白目で……」
我慢できなかったようだ。
口の中からほっぺたにうんちを塗り塗り。
ようやく、味だけじゃなくて食感もわかるようになってきた。
少しザラザラしてて舌触りはよくない。
けど、右手で口の中にうんちを塗りながら、舌でそれを追いかけて掃除すると気持ちいい。
「おいおい、よだれたれてその背中みたいな胸が汚れてるぞ」
注意されて気づいた、もったいない!
綺麗な左手でうんちよだれをすくって口に入れる。
よだれで薄くなってるから、味はあんまりしない。
飲み込んだら、飲み込んだらもっと気持ちよくなるかな。
でもまだもったない!
もっと舌で舐めたいし、もっと匂いを嗅いでいたいし、もっとほっぺでうんちを感じたい。
でも口の中が溶けたうんちとよだれと唾で一杯になってきたから、少しずつ飲み込んでいく。
ドロドロにとけたうんちが喉を通っていくのがわかる。
喉だけじゃなくて、胃に行くまでの食道も「うんちが気持ちいい!」って叫んでる。
ううん、それだけじゃない。
足も、指も、舌も、髪の毛も、目も、鼻も、頬も、胸も、お腹も、内臓も、みんな「うんちが気持ちいい!」って言ってる。
もちろん、あちしも気持ちいい。
飲み込んだうんちが少しずつ胃の中にたまっていく。
でも気持ちよすぎて口を閉じていられないから、よだれと一緒にうんちがたれていく。
それをずるずるっと吸って、また口の中にもどす。
「気持ち悪い音たてやがって、この変態小学生が」
「ふぁい! あちしは、あちしはふぇんふぁいしょうかくせいへす!」
声にならない、うんちをこぼさないように喋ろうとすると、こうなってしまう。
だけど一気に飲み込んだらもったいない。
ちょっとだけ、ちょっとだけと、大切に飲み込んでいく。
いつのまにか、左手はベトベトになっていた。
-Cパート 食糞探偵による本当の事件の解決-
こうしてあちしは、食糞オナニーを楽しんだ。
いさど君が帰ったあと、トイレで吐く。
ゲロというよりは、口からウンチをした感じだ。
よだれと唾と胃液でぐでんぐでんになったうんちは、出したときの二倍ぐらいの量があった。
それを食べたい衝動にかられるけど、いさど君のお仕置きは厳しいからやめておく。
厳しいっていうのは、何もさせてくれなくなるのだ、彼女はあちしの性癖が嫌いらしいから。
さて、後始末もすんだし。
「さあて、道高ちゃんにお電話お電話」
電話機のボタンをピッポパと。
「もしもしー、あちし、くちた。
元気してたー? またうんち食べさせたくなったりしたら、呼んでね。
でさ、道高ちゃん、あんた亜鹿って生徒にあちしのこと教えたでしょ?
それも自分からじゃなくて、亜鹿ちゃんの担任の先生経由みたいな、ややこしいやり方で。
何でこんなメンドウなことするかなあ?
え? ソフトボール部の顧問が才能のある選手の獲得を、自分からやめることが出来なかった?
うーん、それだけじゃないでしょ?
わかるって、あちしを誰だと思ってるんよ。
あちしは名探偵くちた!
亜鹿ちゃんが置いていった盗聴器であちしのえっちなボイスを保存したかったんだろ?
ふふふ、お見通しだよ道高くん!
大体、何で高校生が部活のトラブルで探偵事務所にくるのさ、おかしいよ。
まあ、あちしのえろボイスは今度生で聞かせてあげるから、またねー」
あちし、今日は頑張ったなあ。
あちし、えらいぞ。
あちし、すごいぞ。
「だから、食べてもいいだろー」
「え? うーん…… でも、私は出ませんよ。さっきトイレ行きましたし」
いさど君は自意識過剰だなあ、いさど君のを食べたいなんて言ってないのに。
「じゃあ、自分の食べるからさーいいだろー」
いさど君が来てから、あちしはうんちを食べるのを我慢しなくちゃいけなくなった。
前は三日に一度ぐらい食べてた。
けれど、いさど君が来てから健康がどうのと言い出して、二週間に一度日曜日にだけしか食べれなくなったのだ。
だけど、来週の日曜日まで我慢できそうになかった。
「しょうがないなあ、いいですよ」
「ほんとかっ! でも、今日食べたら来週は食べれなくなるのか?」
「う、うーん。今日は特別なんで、来週も食べていいですよ。でも、ちゃんと吐きだすんですよ?」
「うん! わかった! 大丈夫だぞ! あちしは約束は守る女だからな」
うきうきとドキドキが止まらない。
急いで短パンを脱いで、パンツも脱ぐ。
おお、えっちなお汁が少しだけ染み付いてる。
羽織ってた服を脱いで、下着も脱ぎ捨てる。
すっぽんぽんになったら、プレイ開始の合図。
いさど君……いさど様の前にぺたんと座る。
「どうしたの?」
いさど様のお顔は高いところにある。
座ったあちしじゃあ、子供と大人というより、母親と赤ん坊みたいだ。
「あちしがうんち食べるところ見ててくれますか?」
「くれますか? 見て欲しいんでしょ?」
冷たい。
いつものいさど様と違って、優しくない。
吐き捨てるように言われた。
「はい、見て欲しいです」
「ちゃんと言いなさい、教えてあげたでしょ? この間」
そうえばそうだった。
なんだっけ、えっと、えっと。
「う、うんちを食べて興奮する変態くちたの変態食糞見てください」
「なに? あんた小学生の癖に糞なんか食うの?」
「あ、あちし小学生じゃないよ」
「はっ。そのなりで言っても説得力ねえんだよ!」
冗談で言われるのは平気だけど、本気で言われると悲しくなってくる。
でもこれは本気じゃない、けど冗談でもない。
だから私は思わず股間に手を伸ばしそうになる。
「ふーん、変態小学生はこんなこと言われると、興奮してきてこすりたくなるんだ?」
「は、はい、そうです、あちしは変態小学生だから、興奮します」
「それだけじゃないんだろ?」
うん、それだけじゃない。
「う、うんち、出してもいいですか?」
「さっさと出せ」
さっきまでのペタン座りから、足を立ててしゃがむ。
股が開いてあちしの恥ずかしいところが、いさど様に丸見えになる。
「なにそれ。ビラビラははみ出してるし、色も汚いし、小学生の癖に気持ち悪いんだよ!」
「ご、ごめんなさい」
罵られるたびに、少しずつ乳首が硬くなるのを感じる。
「小さい胸の先を必死にでかくしてよお、そんなに嬉しいわけ?」
「う、うれしいです! 小学生なのに気持ち悪いあそこって言われるとうれしいです!」
もう我慢ができない。
右手をお尻の下に引いて、左手でこすろうとする。
「おい! なに勝手にこすろうとしてるんだよ?」
怒られたので必死に左手を押さえる。
そうしている間に、便意が来た。
お腹に意識を集中させて、踏ん張る。
少しずつ、少しずつ、お腹の中からお尻のほうにうんちが向かっている。
そうして力を加えていくと、お尻の先の方までたどり着いたのがわかった。
「で、でます!」
「なにが?」
「う、うんちです」
「なんでこんな部屋で出すわけ? 今時小学生でも、糞はトイレでするぞ?」
「あ、あちしは変態だから、部屋でうんちをしたいんです……」
「ふーん」
また吐き捨てるように言われた。
前の方がむずむずしてきて、お尻に上手く力が入らない。
もうそこまで来てるのに。
「さっさと出せよ、こっちも時間ないんだぞ」
「はい!」
お尻の穴が開いて、体の中がさらされている感覚。
体の中に空気が入っていくのを感じた次の瞬間。
その空気を押し出すように、うんちが出るのがわかった。
「でてます、うんちでてます!」
香ばしいうんちの匂いもしてきた。
口の中がよだれで一杯になる。
お尻の穴のすぐ下に引いていた右手に乗っかった。
暖かい。
左手も右手も暖かかった。
でも、あちしは右手の方の暖かさが大好きだった。
「出したなら早く食えよ」
「はい!」
嬉しい!
うんちが食べれる!
お尻の中に何もなくなったのを確認して、右手を顔に近づける。
近づくたびに、匂いが濃くなっていくのがわかる。
臭いというより、腐った物を炒ったような匂い。
思わず口が半開きになっていた。
「だらしない口だなあ、よだれ垂らしてるんじゃねえよ」
あちしは謝ることもせずに、右手の上にのったうんちを口の中に突っ込んでいた。
舌に触れているうんちの味だけじゃなくて、上顎にくっついたうんちの味もする。
久しぶりのうんちの味!
苦くて気持ち悪くなる。
けど、右手で口の中をかき回して、口の中全体にうんちの味をいきわたるようにした。
その強烈な味で、白目を向きそうになるけど、我慢。
うんちの味が舌を通じて鼻にもやってきた。
そして、その鼻を通じて舌にうんちの匂いを送る。
匂いも味もどっちも気持ちいい。
しゃがんだままの足ががくがくしてくる。
「きったねえ顔、糞で頬膨らませて、茶色のよだれ垂らして、白目で……」
我慢できなかったようだ。
口の中からほっぺたにうんちを塗り塗り。
ようやく、味だけじゃなくて食感もわかるようになってきた。
少しザラザラしてて舌触りはよくない。
けど、右手で口の中にうんちを塗りながら、舌でそれを追いかけて掃除すると気持ちいい。
「おいおい、よだれたれてその背中みたいな胸が汚れてるぞ」
注意されて気づいた、もったいない!
綺麗な左手でうんちよだれをすくって口に入れる。
よだれで薄くなってるから、味はあんまりしない。
飲み込んだら、飲み込んだらもっと気持ちよくなるかな。
でもまだもったない!
もっと舌で舐めたいし、もっと匂いを嗅いでいたいし、もっとほっぺでうんちを感じたい。
でも口の中が溶けたうんちとよだれと唾で一杯になってきたから、少しずつ飲み込んでいく。
ドロドロにとけたうんちが喉を通っていくのがわかる。
喉だけじゃなくて、胃に行くまでの食道も「うんちが気持ちいい!」って叫んでる。
ううん、それだけじゃない。
足も、指も、舌も、髪の毛も、目も、鼻も、頬も、胸も、お腹も、内臓も、みんな「うんちが気持ちいい!」って言ってる。
もちろん、あちしも気持ちいい。
飲み込んだうんちが少しずつ胃の中にたまっていく。
でも気持ちよすぎて口を閉じていられないから、よだれと一緒にうんちがたれていく。
それをずるずるっと吸って、また口の中にもどす。
「気持ち悪い音たてやがって、この変態小学生が」
「ふぁい! あちしは、あちしはふぇんふぁいしょうかくせいへす!」
声にならない、うんちをこぼさないように喋ろうとすると、こうなってしまう。
だけど一気に飲み込んだらもったいない。
ちょっとだけ、ちょっとだけと、大切に飲み込んでいく。
いつのまにか、左手はベトベトになっていた。
-Cパート 食糞探偵による本当の事件の解決-
こうしてあちしは、食糞オナニーを楽しんだ。
いさど君が帰ったあと、トイレで吐く。
ゲロというよりは、口からウンチをした感じだ。
よだれと唾と胃液でぐでんぐでんになったうんちは、出したときの二倍ぐらいの量があった。
それを食べたい衝動にかられるけど、いさど君のお仕置きは厳しいからやめておく。
厳しいっていうのは、何もさせてくれなくなるのだ、彼女はあちしの性癖が嫌いらしいから。
さて、後始末もすんだし。
「さあて、道高ちゃんにお電話お電話」
電話機のボタンをピッポパと。
「もしもしー、あちし、くちた。
元気してたー? またうんち食べさせたくなったりしたら、呼んでね。
でさ、道高ちゃん、あんた亜鹿って生徒にあちしのこと教えたでしょ?
それも自分からじゃなくて、亜鹿ちゃんの担任の先生経由みたいな、ややこしいやり方で。
何でこんなメンドウなことするかなあ?
え? ソフトボール部の顧問が才能のある選手の獲得を、自分からやめることが出来なかった?
うーん、それだけじゃないでしょ?
わかるって、あちしを誰だと思ってるんよ。
あちしは名探偵くちた!
亜鹿ちゃんが置いていった盗聴器であちしのえっちなボイスを保存したかったんだろ?
ふふふ、お見通しだよ道高くん!
大体、何で高校生が部活のトラブルで探偵事務所にくるのさ、おかしいよ。
まあ、あちしのえろボイスは今度生で聞かせてあげるから、またねー」
本茂家の交換日記 ラブラブ! 面佳とみしる編
「本茂家の交換日記 ラブラブ! 面佳とみしる編」
糞を食べるのは楽しいけど、楽じゃない。
食糞はそう生易しいものじゃあない。
一口に食糞と言っても、いくつかの段階を踏んでいかなければならない。
階段を上るように、一段一段ゆっくりと。
そして、その階段はある段階から急に高く険しくなる。
と、文章にしてみれば、以外と私でも出来るんじゃないだろうか? なんて考えてしまう。
糞を出し、糞を手でつかみ、口に運び、咀嚼して、嚥下する。
たったそれだけ。
だのに、糞を食べるという行為は、そう生易しいものじゃあない。
冷静な気持ちで、落ち着けば落ち着くほど、その行為自体が嫌になってくる。
もっと興奮しないとダメなのだろう。
けれど、私はどこか常に一歩引いてしまう。
面佳さんのことは好きなのに……
そんなことをつらつらと考えていたら、いつの間にか講義は終わっていた。
未だに九十分の講義には慣れないし、終わりにチャイムが鳴らないのにも慣れない。
ゴールデンウィークは目と鼻の先だ。
そろそろ、大学生活に慣れを感じてもいい頃だと思う。
けれど、私は今一つ大学生になった気概みたいなの物を感じられない。
それは周りがどうこう、この学部がどうこうではなくて、私自身がだ。
制服を強要されていた高校の頃とは違い、私服を自由に着ても良いといわれても、そんなに服のバリエーションはない。
かといって、毎日毎日同じ服を着るのも恥ずかしいが、服にお金をかけるほどの余裕もない。
結局、三日のローテーションで服を着ている。
自意識過剰という言葉もあるので、周りはそれほど気にしていない、はずだ。
女友達でも居れば、毎日の厳しい服装チェックが入るのだろうけど、私には関係がない。
何よりあのやたらめったら着るのが複雑そうな服は、どうにかならないのだろうか。
あんな服を着ていたら、トイレの中で全裸になるのが大変じゃないか。
「普通はそんなことしないよなあ」
ぼそっと独り言。
大学生になってから増えたなあ、と思いつつも止められない。
私が糞を口に含む習慣がついて、まだ三週間。
もうさすがに、いきなり嘔吐することはなくなった。
それでも、出先で服を汚さないよう、トイレでは全裸になるようにしている。
口に含み始めた直後、四月の中ごろに昼ごはん共々吐いてから、少しトラウマになっている。
あのときは、吐瀉物で汚れた服をかばんで隠しながら電車で帰った。
ジーンズから酸っぱい胃液の臭いと糞の臭いを漂わせながら帰るのは、さすがの私でも恥かしかった。
早く家に帰ろう。
「やあ、もう大学は終わったのかい」
はい、と返事をしながら靴を脱いで、部屋に入る。
相変わらず狭い玄関。
私と面佳さんの靴でもう一杯になっている。
そのおかげで、よくスケベな漫画にありがちな「レズを装って若い子を部屋に連れ込み、男に犯させる」という展開を想像しなくてすむ。
さすがに現実でやるなら、靴ぐらい隠すと思うのだけれど。
「うん、今日はバスが空いてたから」
電車の乗り換えの都合で、面佳さんの部屋に行くときはバスの方が早い。
けれど、面佳さんの部屋に行く日はバスが混んでいるので、普段は電車で通っている。
「今日は近所の高校がテスト週間だからだろうね」
なるほど。
そうえば私も去年のこの時期は、受験に中間にと忙しかった。
特に私みたいな推薦入学を狙うある意味真面目、ある意味狡賢い生徒は必死だった記憶がある。
手を洗って、服を着替えてから、面佳さんの正面に座る。
いい加減コタツしまわないとなあ。
「あれ? 面佳さん何書いてるの?」
面佳さんがノートと鉛筆を使っている姿は珍しい。
普段ならパソコンを使うのに。
「んー、これ」
とノートを立てて表紙を見せてくれる。
やたらとファンシーな絵柄だ。
裏表のどちらにも、ひよこやウサギなどの可愛らしい動物がわんさか書かれている。
表表紙の方にリボンでタイトルの枠が作られていて、そこには
「本茂家の交換日記」
と書かれていた。
「うん、一番下の妹が文字の読み書きをするようになってね」
面佳さんの家は兄弟が多いらしい。
細かい数は聞いたことがないが、一番下の妹さんのことは知ってる。
たしかもうすぐ小学校入学だったかな。
だから、面佳さんとは親子ぐらい年が離れているはずだ。
「それで、彼女を鍛えるために軽く日記をつけようと思ってね」
「……私のこと書いた?」
あることを思い出して、少し強めの声で聞く。
「家族のプライバシーだよ、みしるだって弟さんとメールしてるけど、私が内容を聞いたことないだろ?」
「そうだけど…… 恥ずかしいこと書かないで。羽歌ちゃんは、未だにあの時のこと冷やかすんだから」
羽歌ちゃんとは、同じ大学の友達で面佳さんの妹。
私と面佳さんの出会いの切欠を作ってくれた大事な友達だ。
「あの時って?」
わざとらしいボケた声で聞いてくる。
「だから…… その……」
しまった。
面佳さんが私に恥ずかしいことを言わせようとしているのが、よくわかる。
「言ってくれないと、交換日記にあることないこと書いちゃいそうだなあ」
なんだか、こうするために交換日記を始めたんじゃないかと、疑ってしまう。
「だから…… 私が……」
公衆の面前でもなく、面佳さんと二人きりなのに恥ずかしい。
なんというか、まだスイッチが入りきってないからだろうか。
普段のそういう時とは違って、まだ気分が乗っていないからか、やたらと照れてしまう。
「ちょっと待ってて」
そう言って、コタツをでて台所に行ってしまった。
何を持ってくる気だろう。
「いやー、喉が渇いてね。それで、みしるは何を言いたいの?」
やっぱり、この人嫌味だ。
喉が渇いたなら、いつものカップで飲めばいいのに、わざわざ”あの”紙コップで飲むことないじゃないか。
「私が…… 飲んでるところを羽歌ちゃんに見られて……」
「何を飲んでたの?」
「……その。……えと。……うんこです」
「えー、おかしいなあ、うんこは固形だから飲むじゃなくて、食べるじゃないの?」
「……いや、だからその、面佳さん」
なんだか悲しくなってきた。
どうして責められなきゃいけないんだろ。
肩が震えて、唇が上手く閉じられない。
なんで、こんなことさせられなきゃ……
「言えないの?」
「……はい」
私はそういう気分じゃないのに、無理やりそういう話をさせられた。
面佳さんが身勝手で傲慢な人に思えてくる。
けれどそれと同じぐらい、早くスイッチを切り替えて面佳さんに合わせれなかった、自分も悪いとも思った。
「ふーん、じゃあもう、やめようか」
「やめない!」
思わず立ってしまった。
興奮していたのか、声も大きく出てしまった。
「じゃあちゃんと言ってごらん。どんなうんこをどうしてたのを羽歌に見られたのか」
「面佳さんのゲリウンコを紙コップに入れて口に含んでるところを、羽歌ちゃんに見られたんです!」
言った瞬間、頭に血が昇るのがよくわかった。
何かにこの衝動をぶつけたい! と頭の中で処理するよりも先に、体は動いていた。
お茶のペットボドルを床に投げつける。
カーペットだからか音はほとんど響かず、空いた口からお茶がこぼれる音だけが、部屋の中を一杯にする。
「なに怒ってるの?」
責めるような口調。
私が悪いんじゃなくて、面佳さんが私を怒らせたのに。
なんで、私を責めるんだろう。
「……だって」
なにって、そんなこと説明しなくたって、わかって欲しい。
「私のゲリウンコでも良いから口にしたいって言ったのは、みしるだよね?」
「……そうです」
「しかも、透と違ってちゃんとお腹に入れることも出来ずに、途中で流すくせに」
「……透はできたの?」
「もちろん、彼女はその後吐くにしても、必ずお腹の中におさめてから、吐いてたよ」
透に出来て、私に出来ない。
私は透より劣っている。
「ねえ、みしる」
「はい」
「うんこ食べる?」
「……はい」
例の紙コップに糞をして、面佳さんが戻ってきた。
「はい、お昼に出したから、あんまりないけど」
黙って手に取る。
紙越しに暖かさが伝わってくる。
どちらかといえば、香ばしい匂い。
匂いの質は兎も角、臭い。
水気がほとんどないせいか、あのゲリ糞ほどではない。
けれども、臭いものは臭い。
「ありがとうございますは?」
「……ありがとうございます」
小さい塊が二つと、中くらいの塊が一つ。
私は意を決して、小さいのを指で掴む。
指先が硬いとか柔らかいを感じるよりも先に、あの糞を口に入れたときの不快感が頭をよぎった。
けど、指を口に運ぶ。
「早く食べなよ」
真正面の面佳さんがじっと私を見ている。
目が合うたびに、私はこの糞が愛しい物に変わっていくのを感じる。
糞を口の中に入れる、ただそれだけが、出来ない。
でも、食べたい。
そう、私は面佳さんの糞を食べたいんだ。
「はい……いただきます」
いただきます、のすの口を開けたまま、糞を放り込む。
舌の上に乗ってもいないのに、その瞬間その匂いが喉を通じて、胃にくる。
気持ち悪い、吐きたい。
でも我慢する。
「顔ゆがんでるよ」
注意されるけど、上唇と下唇をゆがませてしまう。
我慢。我慢。我慢。
必死になってお腹を押さえて、吐き気がどこかに行くのを待つ。
その間鼻で呼吸するたびに、糞の匂いが体中を駆け巡っていくのがわかる。
糞を持っている右手も、正座している足も、面佳さんを見ている目も。
体中全部、面佳さんの糞になった気分だ。
「咀嚼できないの? また吐くの?」
噛む。
この糞を噛む。
そう自分に言い聞かせて、顎を上下させる。
粘土を噛んだような感触。
歯や頬が糞に染まっていく。
「おーすごいすごい」
褒めてくれてる。
それだけで、私は嬉しくなってもっと、噛み噛みする。
「口の中開けてみて」
言われた通りに、口を開ける。
自分の口の匂いでまた、吐き気がしてきた。
なんて臭いんだろう、咀嚼したときの唾液と混じって水気が出たせいか、ゲリ糞のときのような匂いがする。
そうか、面佳さんの糞よりも、私が噛んだ糞の方が臭いんだ。
私の方が臭いんだ。
「んー、ちゃんと全部の歯で噛んでる? 噛んでる振りしてるだけで、歯を使ってないんじゃない?」
そんなことはなかったけど、言われたらしょうがない。
全部の歯が均等に糞色になるように、噛む。
奥歯でも、前歯でも噛む。
「そうそう、そうやって頑張って」
肘をつきながら私を見る面佳さんの視線を感じながら、私は糞を飲み込もうとする。
けど、喉が嫌だ! と叫ぶ。
なのに、口の中が糞と糞色の唾液で一杯になったせいで、少しずついやがおうにも飲み込んでしまう。
糞の解けた唾液が食道を通って、胃液と混じっていくのを想像すると、その胃液を吐き出したくなる。
「おお、すごいすごい、飲み込めるじゃん」
私は面佳さんが排便する姿を見たことが無い。
だから、もしかしたら、これが面佳さんの糞じゃなくて、誰か別の人物かもしれない。
そんな気持ちが私が食糞できない理由の一つかもしれなかった。
けれど、私は今はこの糞を胃に入れる。
透と同じぐらい面佳さんに好きになってもらう、それだけを考えて糞を食べ続ける。
糞を食べるのは楽しいけど、楽じゃない。
食糞はそう生易しいものじゃあない。
一口に食糞と言っても、いくつかの段階を踏んでいかなければならない。
階段を上るように、一段一段ゆっくりと。
そして、その階段はある段階から急に高く険しくなる。
と、文章にしてみれば、以外と私でも出来るんじゃないだろうか? なんて考えてしまう。
糞を出し、糞を手でつかみ、口に運び、咀嚼して、嚥下する。
たったそれだけ。
だのに、糞を食べるという行為は、そう生易しいものじゃあない。
冷静な気持ちで、落ち着けば落ち着くほど、その行為自体が嫌になってくる。
もっと興奮しないとダメなのだろう。
けれど、私はどこか常に一歩引いてしまう。
面佳さんのことは好きなのに……
そんなことをつらつらと考えていたら、いつの間にか講義は終わっていた。
未だに九十分の講義には慣れないし、終わりにチャイムが鳴らないのにも慣れない。
ゴールデンウィークは目と鼻の先だ。
そろそろ、大学生活に慣れを感じてもいい頃だと思う。
けれど、私は今一つ大学生になった気概みたいなの物を感じられない。
それは周りがどうこう、この学部がどうこうではなくて、私自身がだ。
制服を強要されていた高校の頃とは違い、私服を自由に着ても良いといわれても、そんなに服のバリエーションはない。
かといって、毎日毎日同じ服を着るのも恥ずかしいが、服にお金をかけるほどの余裕もない。
結局、三日のローテーションで服を着ている。
自意識過剰という言葉もあるので、周りはそれほど気にしていない、はずだ。
女友達でも居れば、毎日の厳しい服装チェックが入るのだろうけど、私には関係がない。
何よりあのやたらめったら着るのが複雑そうな服は、どうにかならないのだろうか。
あんな服を着ていたら、トイレの中で全裸になるのが大変じゃないか。
「普通はそんなことしないよなあ」
ぼそっと独り言。
大学生になってから増えたなあ、と思いつつも止められない。
私が糞を口に含む習慣がついて、まだ三週間。
もうさすがに、いきなり嘔吐することはなくなった。
それでも、出先で服を汚さないよう、トイレでは全裸になるようにしている。
口に含み始めた直後、四月の中ごろに昼ごはん共々吐いてから、少しトラウマになっている。
あのときは、吐瀉物で汚れた服をかばんで隠しながら電車で帰った。
ジーンズから酸っぱい胃液の臭いと糞の臭いを漂わせながら帰るのは、さすがの私でも恥かしかった。
早く家に帰ろう。
「やあ、もう大学は終わったのかい」
はい、と返事をしながら靴を脱いで、部屋に入る。
相変わらず狭い玄関。
私と面佳さんの靴でもう一杯になっている。
そのおかげで、よくスケベな漫画にありがちな「レズを装って若い子を部屋に連れ込み、男に犯させる」という展開を想像しなくてすむ。
さすがに現実でやるなら、靴ぐらい隠すと思うのだけれど。
「うん、今日はバスが空いてたから」
電車の乗り換えの都合で、面佳さんの部屋に行くときはバスの方が早い。
けれど、面佳さんの部屋に行く日はバスが混んでいるので、普段は電車で通っている。
「今日は近所の高校がテスト週間だからだろうね」
なるほど。
そうえば私も去年のこの時期は、受験に中間にと忙しかった。
特に私みたいな推薦入学を狙うある意味真面目、ある意味狡賢い生徒は必死だった記憶がある。
手を洗って、服を着替えてから、面佳さんの正面に座る。
いい加減コタツしまわないとなあ。
「あれ? 面佳さん何書いてるの?」
面佳さんがノートと鉛筆を使っている姿は珍しい。
普段ならパソコンを使うのに。
「んー、これ」
とノートを立てて表紙を見せてくれる。
やたらとファンシーな絵柄だ。
裏表のどちらにも、ひよこやウサギなどの可愛らしい動物がわんさか書かれている。
表表紙の方にリボンでタイトルの枠が作られていて、そこには
「本茂家の交換日記」
と書かれていた。
「うん、一番下の妹が文字の読み書きをするようになってね」
面佳さんの家は兄弟が多いらしい。
細かい数は聞いたことがないが、一番下の妹さんのことは知ってる。
たしかもうすぐ小学校入学だったかな。
だから、面佳さんとは親子ぐらい年が離れているはずだ。
「それで、彼女を鍛えるために軽く日記をつけようと思ってね」
「……私のこと書いた?」
あることを思い出して、少し強めの声で聞く。
「家族のプライバシーだよ、みしるだって弟さんとメールしてるけど、私が内容を聞いたことないだろ?」
「そうだけど…… 恥ずかしいこと書かないで。羽歌ちゃんは、未だにあの時のこと冷やかすんだから」
羽歌ちゃんとは、同じ大学の友達で面佳さんの妹。
私と面佳さんの出会いの切欠を作ってくれた大事な友達だ。
「あの時って?」
わざとらしいボケた声で聞いてくる。
「だから…… その……」
しまった。
面佳さんが私に恥ずかしいことを言わせようとしているのが、よくわかる。
「言ってくれないと、交換日記にあることないこと書いちゃいそうだなあ」
なんだか、こうするために交換日記を始めたんじゃないかと、疑ってしまう。
「だから…… 私が……」
公衆の面前でもなく、面佳さんと二人きりなのに恥ずかしい。
なんというか、まだスイッチが入りきってないからだろうか。
普段のそういう時とは違って、まだ気分が乗っていないからか、やたらと照れてしまう。
「ちょっと待ってて」
そう言って、コタツをでて台所に行ってしまった。
何を持ってくる気だろう。
「いやー、喉が渇いてね。それで、みしるは何を言いたいの?」
やっぱり、この人嫌味だ。
喉が渇いたなら、いつものカップで飲めばいいのに、わざわざ”あの”紙コップで飲むことないじゃないか。
「私が…… 飲んでるところを羽歌ちゃんに見られて……」
「何を飲んでたの?」
「……その。……えと。……うんこです」
「えー、おかしいなあ、うんこは固形だから飲むじゃなくて、食べるじゃないの?」
「……いや、だからその、面佳さん」
なんだか悲しくなってきた。
どうして責められなきゃいけないんだろ。
肩が震えて、唇が上手く閉じられない。
なんで、こんなことさせられなきゃ……
「言えないの?」
「……はい」
私はそういう気分じゃないのに、無理やりそういう話をさせられた。
面佳さんが身勝手で傲慢な人に思えてくる。
けれどそれと同じぐらい、早くスイッチを切り替えて面佳さんに合わせれなかった、自分も悪いとも思った。
「ふーん、じゃあもう、やめようか」
「やめない!」
思わず立ってしまった。
興奮していたのか、声も大きく出てしまった。
「じゃあちゃんと言ってごらん。どんなうんこをどうしてたのを羽歌に見られたのか」
「面佳さんのゲリウンコを紙コップに入れて口に含んでるところを、羽歌ちゃんに見られたんです!」
言った瞬間、頭に血が昇るのがよくわかった。
何かにこの衝動をぶつけたい! と頭の中で処理するよりも先に、体は動いていた。
お茶のペットボドルを床に投げつける。
カーペットだからか音はほとんど響かず、空いた口からお茶がこぼれる音だけが、部屋の中を一杯にする。
「なに怒ってるの?」
責めるような口調。
私が悪いんじゃなくて、面佳さんが私を怒らせたのに。
なんで、私を責めるんだろう。
「……だって」
なにって、そんなこと説明しなくたって、わかって欲しい。
「私のゲリウンコでも良いから口にしたいって言ったのは、みしるだよね?」
「……そうです」
「しかも、透と違ってちゃんとお腹に入れることも出来ずに、途中で流すくせに」
「……透はできたの?」
「もちろん、彼女はその後吐くにしても、必ずお腹の中におさめてから、吐いてたよ」
透に出来て、私に出来ない。
私は透より劣っている。
「ねえ、みしる」
「はい」
「うんこ食べる?」
「……はい」
例の紙コップに糞をして、面佳さんが戻ってきた。
「はい、お昼に出したから、あんまりないけど」
黙って手に取る。
紙越しに暖かさが伝わってくる。
どちらかといえば、香ばしい匂い。
匂いの質は兎も角、臭い。
水気がほとんどないせいか、あのゲリ糞ほどではない。
けれども、臭いものは臭い。
「ありがとうございますは?」
「……ありがとうございます」
小さい塊が二つと、中くらいの塊が一つ。
私は意を決して、小さいのを指で掴む。
指先が硬いとか柔らかいを感じるよりも先に、あの糞を口に入れたときの不快感が頭をよぎった。
けど、指を口に運ぶ。
「早く食べなよ」
真正面の面佳さんがじっと私を見ている。
目が合うたびに、私はこの糞が愛しい物に変わっていくのを感じる。
糞を口の中に入れる、ただそれだけが、出来ない。
でも、食べたい。
そう、私は面佳さんの糞を食べたいんだ。
「はい……いただきます」
いただきます、のすの口を開けたまま、糞を放り込む。
舌の上に乗ってもいないのに、その瞬間その匂いが喉を通じて、胃にくる。
気持ち悪い、吐きたい。
でも我慢する。
「顔ゆがんでるよ」
注意されるけど、上唇と下唇をゆがませてしまう。
我慢。我慢。我慢。
必死になってお腹を押さえて、吐き気がどこかに行くのを待つ。
その間鼻で呼吸するたびに、糞の匂いが体中を駆け巡っていくのがわかる。
糞を持っている右手も、正座している足も、面佳さんを見ている目も。
体中全部、面佳さんの糞になった気分だ。
「咀嚼できないの? また吐くの?」
噛む。
この糞を噛む。
そう自分に言い聞かせて、顎を上下させる。
粘土を噛んだような感触。
歯や頬が糞に染まっていく。
「おーすごいすごい」
褒めてくれてる。
それだけで、私は嬉しくなってもっと、噛み噛みする。
「口の中開けてみて」
言われた通りに、口を開ける。
自分の口の匂いでまた、吐き気がしてきた。
なんて臭いんだろう、咀嚼したときの唾液と混じって水気が出たせいか、ゲリ糞のときのような匂いがする。
そうか、面佳さんの糞よりも、私が噛んだ糞の方が臭いんだ。
私の方が臭いんだ。
「んー、ちゃんと全部の歯で噛んでる? 噛んでる振りしてるだけで、歯を使ってないんじゃない?」
そんなことはなかったけど、言われたらしょうがない。
全部の歯が均等に糞色になるように、噛む。
奥歯でも、前歯でも噛む。
「そうそう、そうやって頑張って」
肘をつきながら私を見る面佳さんの視線を感じながら、私は糞を飲み込もうとする。
けど、喉が嫌だ! と叫ぶ。
なのに、口の中が糞と糞色の唾液で一杯になったせいで、少しずついやがおうにも飲み込んでしまう。
糞の解けた唾液が食道を通って、胃液と混じっていくのを想像すると、その胃液を吐き出したくなる。
「おお、すごいすごい、飲み込めるじゃん」
私は面佳さんが排便する姿を見たことが無い。
だから、もしかしたら、これが面佳さんの糞じゃなくて、誰か別の人物かもしれない。
そんな気持ちが私が食糞できない理由の一つかもしれなかった。
けれど、私は今はこの糞を胃に入れる。
透と同じぐらい面佳さんに好きになってもらう、それだけを考えて糞を食べ続ける。
本茂家の交換日記 羽歌ねぇのおさんぽ日記編
「本茂家の交換日記 羽歌ねぇのおさんぽ日記編」
もうすぐ梅雨。
私たちは麺液を買いに近所のスーパーまでお出かけ。
外に出るとソーメンの季節はまだ少し遠いけれど、ちょっと近づいてるのがよくわかる。
スーパーまでは、お母さんがいれば車でいくし、いなければ自転車で行く距離。
だから、私は家からスーパーまでを歩いたことがなかった。
「はかねぇ、はかねぇ。あそこにおはなさん、さいいてるよ! おはな!」
「うん、そうだね」
でも今日は妹と一緒にお出かけ。
妹はまだ自転車に乗れないし、子供用の自転車もないので徒歩だ。
ぶんぶんとお気に入りの黄色いリュックを揺らしながら、道で見かける物を端から指差す妹。
「かんばんー」
「看板だね」
「はしー」
「歩道橋だね」
新しいことを覚えると、普段歩いている道が違って見える。
と言っていた小説の主人公がいたけれど、知っていることを改めて口で確認していても違って見える。
当然妹と歩く前から、歩道橋はあるし、看板もある。
だけれど、妹の口からそれを聞くと、なんだか新鮮で斬新な物に見えてきた。
小学校のときよく渡った歩道橋も、ハチミツのハの字が欠けてチミツになってる看板も。
「はかねぇ、スーパーまだぁー?」
大人の足なら十分のところでも、妹には少し遠かったようだ。
「うん、もうすぐだから頑張ろうね」
「うん! がんばる!」
いきおいよく、うなずくくので前髪だけでなく後ろ髪も揺れる。
長い髪、懐かしいな。
そんな昼は楽しい散歩道だった道。
私はまたこの道を歩いている。
誰もいない深夜だけれど、私たちは見つからないようにこそこそ歩く。
可愛くない方の妹の背に隠れながら。
「いくら暖かいからって……」
親としての温情だ、なんて傲慢な言葉のおかげでシャツは着せてもらっている。
それでも、裸足だとコンクリートが冷たい。
「いちいち文句言わないでよ羽歌姉」
「ごめん」
可愛くない方の妹とはいえ、妹だ。
彼女のことを思い、素直に謝る。
「この道の電信柱っていくつあるの?」
「うーん、数えてくるね」
たったと先に行く可愛くない方の妹。
一人にしないでよ……
ほんの少しの間。
あっというまに往復してきた可愛くない方の妹。
可愛い方の妹なら途中で疲れるほどの距離なのに、やっぱり可愛くない。
「六本だったよ」
そして報告を聞いて、少し落ち込む。
六回に分けてうんちするなんて初めてだ。
「多いなあ」
「しょうがないよ、さあ急ごう」
一本目の電信柱に到着する。
私は今から家からスーパーまでの、全ての電柱でうんちをしなくちゃいけない。
「はい写真取るから屈んで」
「うん」
せかされて量の配分を間違えないように、いったん深呼吸。
妹はきっと、早く帰りたいんだろう。
本当なら妹の日は明後日だ、今日は彼女なりの予定もあったんだろう。
その気持ちをすくって、私は恥ずかしがらず電柱の前でかがむ。
「こっち向いて」
「あっごめん」
自分で恥ずかしがらず、と言った割りに羞恥心が残っていたらしく、顔をカメラではなく電信柱の方に向けてしまった。
謝ってカメラの方を向く。
足を広げろなんて命令はされてないけど、後で怒られるのも嫌だ。
私はおとなしく足を開き、笑う。
笑わないと取り直しにもう一度いかされるのは、はっきりしている。
「電信柱と羽歌姉とうんちが一緒にうつるように……」
といいながら妹が後ろに下がる。
やっぱり、少し不安な気持ちになる。
「うん、ここならいいな」
向かいの車線に立って、OKのサインを出す。
さあ、力の入れ具合を間違わないようにしないと。
「んっん……」
息を吐き出すときに、声が出てしまう。
お腹に力を入れて、ほんの少しだけ出すように……
お尻の中が空気にさらされる。
まだ少し寒いようで、内臓がこごえそうだ。
腰の方から押し出すように力を入れて、半分だけだす。
「黒いね、何食べたの?」
私はうんちをぶら下げたまま答える。
「え? えっーと、夕飯はあんたと一緒だし。昼はトースト」
上の口で喋ると、体が揺れてうんちがぶんぶんと揺れる。
可愛い妹の仕草と似ているけれど、私はかわいくないよなあ。
外で半裸でうんちぶら下げてるなんて。
「ふーん、なのにこんな色になるんだ」
そういえば姉とは排泄物をかけあっているけれど、妹とはまだしたことがなかった。
だから、妙にそわそわしていたのか。
「あっもう、話しかけるから出しすぎちゃったじゃん」
「ご……ごめん」
謝られても困る。
お腹にはまだ残っているから大丈夫だろうけど。
あと五回も排泄できるかな……
結局、五本目までは何とか出せたのだけれど、六本目で詰まってしまった。
「ど、どうしよう」
「うん……」
妹が困っている。
もちろん、私も困っているし、実際困るのは私の方だろう。
「お、怒られるよね?」
「あんたは大丈夫だろうけどね」
「羽歌姉は?」
「怒られるよ」
いちいち確認しないで欲しい、私だって怖いんだぞ。
「どうしよう」
必死に頭を働かせる。
「さっきまでの所から持ってきて、ここに置けばいいんじゃない?」
「馬鹿、写真とったでしょうが」
出しているところと、出し終わったところと。
「あっそっか比べられたらわかっちゃうね」
狡賢いわりに、先のことを考えられない妹らしい発想だ。
「あんた、こういうことまだされない?」
「こういうことって?」
口で言わせる気か。
と嫌味にとらえても仕方がない、きっと本当にわからないんだ。
「だから、うんち出したりは、まださせられないの?」
「う、うん…… されないよ」
妹は少し嫌そうに答えた。
”まだ”という言葉が気になったのだろう。
この子と私の年の差は、五つ。
五年後には自分もこうなるのだと思うと、気が重くなるも仕方ない。
「なら、あんたのうんち頂戴」
「え? え?」
思い返すと、私もまだ妹ぐらいの年の頃、よくこうやって姉の偽装工作に付き合った。
道中で漏らした物を舐め取ったり、あの時は服がなかったからそうするしかなかった。
脱水症状になりそうな姉におしっこを飲ませてあげたり。
道行く人の尿をいっぱい集めるときに私のも混ぜたり。
そういうのに、この子を付き合わさせるのは初めてだ。
以外と私は優秀なのかもしれない。
「で、でも、出しているところも取らないといけないんだよ」
出しているところ、というのはお尻からぶら下っている、という意味だろう。
「だから、あんたのを私の中に入れてもう一度出せばいいのよ」
最近ハマっているのか、よくこういうことをさせられる。
「そ、そんな……」
確かにこういうことに慣れていない彼女には衝撃なのだろう。
どうしようかと思案しているようだ。
もし「どうせ、出来なくても自分には関係ないのだし……」と思われたらそれまでだけど。
「いいわよ、なら私がお仕置きされればいいんでしょ」
「……玲姉みたいに?」
そうなると思うなら、黙って受け入れて欲しい。
実際はそうはいかないだろうけど、それは私の考えることじゃない。
「そうなるかもね」
「……」
無理みたいだ。
仕方ない、腹をくくってお仕置きを受けよう。
「わ、わかった。私のうんちあげる」
よかった、これで怒られないですむ。
「ありがと」
そっけなくなってしまった。
けれど、私は本当に嬉しかった。
昼間に下の妹と歩いたこの道も、今こうして上の妹と歩いているこの道も。
小学校のときよく渡った歩道橋も、ハチミツのハの字が欠けてチミツになってる看板も、夜だから見えないけれど。
可愛くない妹と歩くこの道も、少し新鮮だ。
もうすぐ梅雨。
私たちは麺液を買いに近所のスーパーまでお出かけ。
外に出るとソーメンの季節はまだ少し遠いけれど、ちょっと近づいてるのがよくわかる。
スーパーまでは、お母さんがいれば車でいくし、いなければ自転車で行く距離。
だから、私は家からスーパーまでを歩いたことがなかった。
「はかねぇ、はかねぇ。あそこにおはなさん、さいいてるよ! おはな!」
「うん、そうだね」
でも今日は妹と一緒にお出かけ。
妹はまだ自転車に乗れないし、子供用の自転車もないので徒歩だ。
ぶんぶんとお気に入りの黄色いリュックを揺らしながら、道で見かける物を端から指差す妹。
「かんばんー」
「看板だね」
「はしー」
「歩道橋だね」
新しいことを覚えると、普段歩いている道が違って見える。
と言っていた小説の主人公がいたけれど、知っていることを改めて口で確認していても違って見える。
当然妹と歩く前から、歩道橋はあるし、看板もある。
だけれど、妹の口からそれを聞くと、なんだか新鮮で斬新な物に見えてきた。
小学校のときよく渡った歩道橋も、ハチミツのハの字が欠けてチミツになってる看板も。
「はかねぇ、スーパーまだぁー?」
大人の足なら十分のところでも、妹には少し遠かったようだ。
「うん、もうすぐだから頑張ろうね」
「うん! がんばる!」
いきおいよく、うなずくくので前髪だけでなく後ろ髪も揺れる。
長い髪、懐かしいな。
そんな昼は楽しい散歩道だった道。
私はまたこの道を歩いている。
誰もいない深夜だけれど、私たちは見つからないようにこそこそ歩く。
可愛くない方の妹の背に隠れながら。
「いくら暖かいからって……」
親としての温情だ、なんて傲慢な言葉のおかげでシャツは着せてもらっている。
それでも、裸足だとコンクリートが冷たい。
「いちいち文句言わないでよ羽歌姉」
「ごめん」
可愛くない方の妹とはいえ、妹だ。
彼女のことを思い、素直に謝る。
「この道の電信柱っていくつあるの?」
「うーん、数えてくるね」
たったと先に行く可愛くない方の妹。
一人にしないでよ……
ほんの少しの間。
あっというまに往復してきた可愛くない方の妹。
可愛い方の妹なら途中で疲れるほどの距離なのに、やっぱり可愛くない。
「六本だったよ」
そして報告を聞いて、少し落ち込む。
六回に分けてうんちするなんて初めてだ。
「多いなあ」
「しょうがないよ、さあ急ごう」
一本目の電信柱に到着する。
私は今から家からスーパーまでの、全ての電柱でうんちをしなくちゃいけない。
「はい写真取るから屈んで」
「うん」
せかされて量の配分を間違えないように、いったん深呼吸。
妹はきっと、早く帰りたいんだろう。
本当なら妹の日は明後日だ、今日は彼女なりの予定もあったんだろう。
その気持ちをすくって、私は恥ずかしがらず電柱の前でかがむ。
「こっち向いて」
「あっごめん」
自分で恥ずかしがらず、と言った割りに羞恥心が残っていたらしく、顔をカメラではなく電信柱の方に向けてしまった。
謝ってカメラの方を向く。
足を広げろなんて命令はされてないけど、後で怒られるのも嫌だ。
私はおとなしく足を開き、笑う。
笑わないと取り直しにもう一度いかされるのは、はっきりしている。
「電信柱と羽歌姉とうんちが一緒にうつるように……」
といいながら妹が後ろに下がる。
やっぱり、少し不安な気持ちになる。
「うん、ここならいいな」
向かいの車線に立って、OKのサインを出す。
さあ、力の入れ具合を間違わないようにしないと。
「んっん……」
息を吐き出すときに、声が出てしまう。
お腹に力を入れて、ほんの少しだけ出すように……
お尻の中が空気にさらされる。
まだ少し寒いようで、内臓がこごえそうだ。
腰の方から押し出すように力を入れて、半分だけだす。
「黒いね、何食べたの?」
私はうんちをぶら下げたまま答える。
「え? えっーと、夕飯はあんたと一緒だし。昼はトースト」
上の口で喋ると、体が揺れてうんちがぶんぶんと揺れる。
可愛い妹の仕草と似ているけれど、私はかわいくないよなあ。
外で半裸でうんちぶら下げてるなんて。
「ふーん、なのにこんな色になるんだ」
そういえば姉とは排泄物をかけあっているけれど、妹とはまだしたことがなかった。
だから、妙にそわそわしていたのか。
「あっもう、話しかけるから出しすぎちゃったじゃん」
「ご……ごめん」
謝られても困る。
お腹にはまだ残っているから大丈夫だろうけど。
あと五回も排泄できるかな……
結局、五本目までは何とか出せたのだけれど、六本目で詰まってしまった。
「ど、どうしよう」
「うん……」
妹が困っている。
もちろん、私も困っているし、実際困るのは私の方だろう。
「お、怒られるよね?」
「あんたは大丈夫だろうけどね」
「羽歌姉は?」
「怒られるよ」
いちいち確認しないで欲しい、私だって怖いんだぞ。
「どうしよう」
必死に頭を働かせる。
「さっきまでの所から持ってきて、ここに置けばいいんじゃない?」
「馬鹿、写真とったでしょうが」
出しているところと、出し終わったところと。
「あっそっか比べられたらわかっちゃうね」
狡賢いわりに、先のことを考えられない妹らしい発想だ。
「あんた、こういうことまだされない?」
「こういうことって?」
口で言わせる気か。
と嫌味にとらえても仕方がない、きっと本当にわからないんだ。
「だから、うんち出したりは、まださせられないの?」
「う、うん…… されないよ」
妹は少し嫌そうに答えた。
”まだ”という言葉が気になったのだろう。
この子と私の年の差は、五つ。
五年後には自分もこうなるのだと思うと、気が重くなるも仕方ない。
「なら、あんたのうんち頂戴」
「え? え?」
思い返すと、私もまだ妹ぐらいの年の頃、よくこうやって姉の偽装工作に付き合った。
道中で漏らした物を舐め取ったり、あの時は服がなかったからそうするしかなかった。
脱水症状になりそうな姉におしっこを飲ませてあげたり。
道行く人の尿をいっぱい集めるときに私のも混ぜたり。
そういうのに、この子を付き合わさせるのは初めてだ。
以外と私は優秀なのかもしれない。
「で、でも、出しているところも取らないといけないんだよ」
出しているところ、というのはお尻からぶら下っている、という意味だろう。
「だから、あんたのを私の中に入れてもう一度出せばいいのよ」
最近ハマっているのか、よくこういうことをさせられる。
「そ、そんな……」
確かにこういうことに慣れていない彼女には衝撃なのだろう。
どうしようかと思案しているようだ。
もし「どうせ、出来なくても自分には関係ないのだし……」と思われたらそれまでだけど。
「いいわよ、なら私がお仕置きされればいいんでしょ」
「……玲姉みたいに?」
そうなると思うなら、黙って受け入れて欲しい。
実際はそうはいかないだろうけど、それは私の考えることじゃない。
「そうなるかもね」
「……」
無理みたいだ。
仕方ない、腹をくくってお仕置きを受けよう。
「わ、わかった。私のうんちあげる」
よかった、これで怒られないですむ。
「ありがと」
そっけなくなってしまった。
けれど、私は本当に嬉しかった。
昼間に下の妹と歩いたこの道も、今こうして上の妹と歩いているこの道も。
小学校のときよく渡った歩道橋も、ハチミツのハの字が欠けてチミツになってる看板も、夜だから見えないけれど。
可愛くない妹と歩くこの道も、少し新鮮だ。
『二人は忘れない』
サラは糞まみれの手を洗って、八雲はまだ拭いていなかったお尻を拭き。
二人は同じベッドに入った。
「大人になっても、絶対あなたは特別」
手をつなぎ、そう力強く断言する八雲の姿がサラには、天満のように見えていた。
特別だと思われていることは知っているし、自分も特別だと思っている。
けれども、それを絶対と断言する姿に、どこか違和感を覚えた。
それが八雲らしくないわけではない。
むしろ、八雲なら特別と言ってくれると、サラはわかっていた。
ただこの『絶対』と断言する姿を八雲らしいのではなく、天満らしいと思っていた。
「特別……なんだ」
「うん……特別だよ」
サラは普段から大人びて見える八雲が、もっと大人に見えた。
何故、子供っぽい天満の姿とタブって見えたにもかかわらず、そう見えたのか。
そう思えたのかを、サラは深く考えなかった。
二人っきりのお泊り会。
サラは覚悟を決めていた。
今日もし八雲がどんな受け入れ難い行為を要求してきても、それを受け止めよう。
あの日、あの八雲が外で糞をした日、サラは自分に言い訳をしてそのまま帰った。
糞を流すのは自分の役目だと八雲に言ったにも関わらず、そのまま放置したのだ。
八雲がそれを食べることを望んでいても、それをただトイレに持って行って流すことを望んでいても、どちらにせよサラは何もできなかった自分を悔やんでいた。
だけどそれは、八雲が目の前にいなかったからだ、そう思っていた。
目と目を向き合って、ちゃんと話せば八雲の気持ちは絶対にわかる。
「八雲、この間はごめんねっ」
「ううん……いいよ」
許してくれる、やっぱり八雲は優しかった。
「……ご飯にしよ」
「うんっ」
久しぶりの八雲の手料理に手をたたくサラ。
けれど、心のどこかで「もしかしたら」という気持ちが芽生えていた。
「あ、あのさ……ご飯、なに?」
「お鍋だよ」
よかった、普通のご飯だった、と一息入れるサラ。
けれど、すぐに自分の間違いに気づいて
「いけないいけない、もし鍋の中に入っていても、ちゃんと私は八雲を受け入れるんだからっ!」
と慌てて、もう一度決心をしなおす。
「どうしたの? 今日はちょっとそわそわしてるね」
「ううん、何でも何でもないよ」
二人で鍋をつつき、デザートにカステラを食べ終え。
一人ずつお風呂に入る。
「あれー、おかしいな」
その間、八雲は一度もサラの想像するような行為を求めてはこなかった。
もしかしたら、鍋の中に入っているんじゃないかとか。
もしかしたら、鍋じゃなくて調味料の方じゃないかとか。
もしかしたら、デザートがそれだったりとか。
そんな想像をしていたのに、いたって普通に食事は終わった。
「もしかして、やっぱり実は怒ってるんじゃ」
そう思った途端、サラの心は不安でいっぱいになる。
「そんなこと……ないよね」
湯船につかり考えをめぐらせる。
もしかしたら、八雲がお風呂に入ってくるかもしれない。
もしかしたら、シャンプーの中に……
もしかしたら、バスタオルにぬってあるとか……
もしかしたら、着替えにぬってあるとか……
など考えというよりは、妄想をめぐらせたものの、何も起こらなかった。
パジャマに着替え、八雲のベッドの上で本人が来るのを待つ。
待っている間もサラの脳内では、八雲がどう切り出すのか、それで一杯だった。
「もしかしたら、下着は変えない方がよかったのかな」
そう思ったはいいが、もう洗濯機に入れてしまった。
だが、今から取りに行ったら、八雲の下着を漁っていると勘違いされても困るため、どうしようもない。
「サラ……本当にどうしたの?」
「う、うわぁぁ、びっくりしたー」
急に声をかけられて驚くサラ。
「あ、あのね、八雲……」
「なに?」
サラはこの疑心暗鬼をどうにしかしたかった。
けれど、自分から言う勇気を振り絞ることは難しい。
「そ、その八雲は私に……」
「サラに?」
だから……その……とモジモジするばかりで、普段のハツラツとした元気がない。
「サラ……サラは私のうんちを流すの、嫌?」
「え?」
やっと八雲の方から、核心をついてくれた。
「そ、そんなことあるわけないじゃん!」
「でも、サラさっきから何か言いたそうにしてるから」
「ううん、そんなことじゃなくて、私が悩んでいるのは」
少し言いよどむ。
けれど、八雲の方からくれた機会をちゃんと生かさないと、と拳を握る。
「そ、その八雲の方が私に流してもらうのが嫌なんじゃないかなって」
「そんなことないよ」
何か思う間もなく否定された。
よかった、と思うと同時に、ならどうして? という気持ちも浮かぶ。
「なんで今日は何も言ってくれないの?」
「……なら」
八雲の目が真剣になる。
サラも固唾を呑んで次の言葉を待つ。
どんなことでも八雲が望むことなら、受け入れよう。
「サラは、私のうんち食べたいの?」
「ええー? 八雲が食べさせたいんじゃないの?」
意味がわからず頭を振る。
「そ、そんなことないよ、サラが食べたそうにしてるから…… その」
「私が食べたそうにしてた?」
「うん」
いつものように頷く八雲を見て、サラは自分のしていた勘違いに気づいた。
自分が八雲がそれを求めていると思って、自分自身の欲望から逃げていたことに。
「違ったかな?」
「違わない!」
思わず勢いで否定してしまう。
「こともないけど……」
けれどすぐ我に返る。
「ねえあの時、私が初めてサラの家でうんちを流さなかったとき」
「うん」
あのときからサラと八雲の奇妙な関係は始まった。
八雲が出したものをサラが流す。
「あの時、私はサラに見て欲しかったから、あんな馬鹿なことをしたの」
「この前聞いたね」
「でも、あの時のサラ。流すときに残念そうだったから……」
サラは自分の勘違いを恥じた。
確かに八雲は最初自分に糞を見てもらいたかったから、あんな真似をした。
けれど、そこから先の関係はサラのことを思ってのことだったのだ。
何が八雲は精神的に弱っているだろう、サラ自分がどこかで八雲を見下していたことが恥ずかしかった。
「だから、私…… サラは私に見られながら食べるのが恥ずかしいのかなって、思って流して欲しいってお願いしたの。一人っきりなら思う存分私のうんちで遊んでくれると思って」
「八雲は優しいね」
「そ、そんなことないよ! だって、結局サラは私のうんちを流してただけで、本当は私が勘違いしただけで」
サラは八雲の手を握る。
「ありがとう、八雲のおかげで私、本当にしたいことがわかった」
「本当……にしたいこと?」
「うん、私、八雲のうんちの味確かめてみたいな」
サラはようやく、自分がやりたこと夢の正体をつかんだ。
「これでいい?」
便器に出すと水につかるし、便器に顔をうずくめるのが恥ずかしい、という理由で八雲はお風呂場で脱糞した。
もちろん、している姿を見ないために、サラは終わるまで部屋で待っていた。
「ありがとう」
嗅ぎなれた臭い、見慣れた形。
今日も八雲の糞はサラの考えていたとおりだった。
「じゃ、じゃあ私部屋にいるから」
さっきサラが待っていたように、八雲も部屋でまとうとする。
「まって、見てて欲しいなっ!」
八雲を呼び止める。
サラは自分が今からすることを見ていて欲しかった。
「いいの?」
「うん、逆に見ててもらわないと、できないかも」
さっきまで八雲やサラが体や髪を洗っていた洗い場に、ぽつんと座っている土色の糞。
「二人一緒に見るの、はじめてだね」
「うん」
この間できなかったことを、改めてサラはすることにした。
「じゃ、じゃあ、いただきます」
顔を近づけ、舌を伸ばす。
さっき食べたお鍋と違って、いい匂いとは到底いえない。
けれど、これが八雲の臭いだった。
「サラ、無理しちゃ駄目だよ」
八雲の忠告を聞いても、サラの舌はとまらなかった。
つんと舌の先で糞を突付く。
突付くたびにサラは舌ではなく、顔が痺れる感覚を味わった。
「くはーっ、これはきついわ」
思わず顔を離す。
顔を揉み解し、舌先を唾液で洗う。
口の中にほんの少しだけ感じる、八雲の味。
「大丈夫?」
「うーん、さすがに噛んだり飲み込んだりはできないかもー」
と言いつつも、もう一度顔を近づける。
今度はいきなり舌をつけるのでなくて、まずは目でちゃんと確認する。
表面の層がぶつぶつと途切れ途切れになっている。
先のほうは縮んでいて、八雲のお尻を通ってきたことがよくわかる。
「よしっ! 今度こそ!」
もう一度舌を伸ばし、今度は先ではなく舌の平で舐め取る。
思わず目をつぶりたくなるが、まぶたが言うことを利かず、瞳が上を向いてしまう。
そのせいで、折角視界一杯が八雲のだったのに、天井が移ってしまった。
と、冷静に自分の見ているものをサラは観察する余裕はなかった。
サラが舐め取った、ほんのわずかな糞片がとてつもなくいとおしい物のように思えて、口を閉じるどころか、鼻を閉じることもできずに、はぁはぁと息を荒くする。
「や、やっぱり、食べるのは無理かなー……」
ほんの一舐めでサラは八雲の味を一杯に感じていた。
それは確かに嬉しかったのだが、それと味は別の問題だった。
「ど、どんな味なの?」
「うーん、すっごい苦い」
味なんかよりもまずは刺激だと説明したかったが、こればっかりは実際に食べないとわかりにくいと思い、サラは多くを語らなかった。
「無理しちゃ駄目だよ」
「うんっ!」
そう言いつつも、サラはこの刺激のとりこになっていた。
一舐めするごとに、顔にくる刺激にはなれて、目が上を向くこともなく、視界を一杯にしながら舐め続けられる。
けれど、五舐めしたところで、限界だったようだ。
「うーん、もう駄目かも」
「そっか……じゃあ、これもう流すね」
と八雲はあらかじめ準備していたのか、ゴム手袋で自分の出したものを掴み取ろうとする。
「ちょっーとまった!」
「え? なに?」
「それを流すのは私の仕事だよっ!」
八雲はようやく気づいたようで、申し訳なさそうにゴム手袋を差し出す。
「いいよ、自分で持っていくから」
サラはそういうと、わしっと一本糞を手でつかんだ。
手のひらが八雲の暖かさで一杯になる。
どうしても鼻や顔から遠ざけようと、手をはなしてしまうが。
それでも、何とか手のひらや指を糞色に染めながら、トイレに運び流すことができた。
「これからは、トイレじゃないところで八雲がしても、ちゃんと流してあげるから」
「……ありがとう」
八雲にお礼なんていいよーと、肩を叩こうと思ったが、自分の手が汚れていることに気づいた。
「おっと、危ない危ない」
「なに?」
「気にしない、気にしない」
サラはこれから先、もしかしたらこの汚れた手でも八雲と触れあえるのかなあ、と考えていた。
その後、二人は自分たちがお互いに特別だと約束して、二人で一つのベッドに寝た。
その夜、サラは夢を見た。
大人になる夢。
サラは大学でも八雲が出した糞を探し回り。
時には野外に放置された糞をきちんと、手掴みでトイレまで持って行き流す。
時々八雲に黙ってそれを舐めたりもする。
今のサラが思い描いている日々。
これからきっとくる、最高の日々。
二人は同じベッドに入った。
「大人になっても、絶対あなたは特別」
手をつなぎ、そう力強く断言する八雲の姿がサラには、天満のように見えていた。
特別だと思われていることは知っているし、自分も特別だと思っている。
けれども、それを絶対と断言する姿に、どこか違和感を覚えた。
それが八雲らしくないわけではない。
むしろ、八雲なら特別と言ってくれると、サラはわかっていた。
ただこの『絶対』と断言する姿を八雲らしいのではなく、天満らしいと思っていた。
「特別……なんだ」
「うん……特別だよ」
サラは普段から大人びて見える八雲が、もっと大人に見えた。
何故、子供っぽい天満の姿とタブって見えたにもかかわらず、そう見えたのか。
そう思えたのかを、サラは深く考えなかった。
二人っきりのお泊り会。
サラは覚悟を決めていた。
今日もし八雲がどんな受け入れ難い行為を要求してきても、それを受け止めよう。
あの日、あの八雲が外で糞をした日、サラは自分に言い訳をしてそのまま帰った。
糞を流すのは自分の役目だと八雲に言ったにも関わらず、そのまま放置したのだ。
八雲がそれを食べることを望んでいても、それをただトイレに持って行って流すことを望んでいても、どちらにせよサラは何もできなかった自分を悔やんでいた。
だけどそれは、八雲が目の前にいなかったからだ、そう思っていた。
目と目を向き合って、ちゃんと話せば八雲の気持ちは絶対にわかる。
「八雲、この間はごめんねっ」
「ううん……いいよ」
許してくれる、やっぱり八雲は優しかった。
「……ご飯にしよ」
「うんっ」
久しぶりの八雲の手料理に手をたたくサラ。
けれど、心のどこかで「もしかしたら」という気持ちが芽生えていた。
「あ、あのさ……ご飯、なに?」
「お鍋だよ」
よかった、普通のご飯だった、と一息入れるサラ。
けれど、すぐに自分の間違いに気づいて
「いけないいけない、もし鍋の中に入っていても、ちゃんと私は八雲を受け入れるんだからっ!」
と慌てて、もう一度決心をしなおす。
「どうしたの? 今日はちょっとそわそわしてるね」
「ううん、何でも何でもないよ」
二人で鍋をつつき、デザートにカステラを食べ終え。
一人ずつお風呂に入る。
「あれー、おかしいな」
その間、八雲は一度もサラの想像するような行為を求めてはこなかった。
もしかしたら、鍋の中に入っているんじゃないかとか。
もしかしたら、鍋じゃなくて調味料の方じゃないかとか。
もしかしたら、デザートがそれだったりとか。
そんな想像をしていたのに、いたって普通に食事は終わった。
「もしかして、やっぱり実は怒ってるんじゃ」
そう思った途端、サラの心は不安でいっぱいになる。
「そんなこと……ないよね」
湯船につかり考えをめぐらせる。
もしかしたら、八雲がお風呂に入ってくるかもしれない。
もしかしたら、シャンプーの中に……
もしかしたら、バスタオルにぬってあるとか……
もしかしたら、着替えにぬってあるとか……
など考えというよりは、妄想をめぐらせたものの、何も起こらなかった。
パジャマに着替え、八雲のベッドの上で本人が来るのを待つ。
待っている間もサラの脳内では、八雲がどう切り出すのか、それで一杯だった。
「もしかしたら、下着は変えない方がよかったのかな」
そう思ったはいいが、もう洗濯機に入れてしまった。
だが、今から取りに行ったら、八雲の下着を漁っていると勘違いされても困るため、どうしようもない。
「サラ……本当にどうしたの?」
「う、うわぁぁ、びっくりしたー」
急に声をかけられて驚くサラ。
「あ、あのね、八雲……」
「なに?」
サラはこの疑心暗鬼をどうにしかしたかった。
けれど、自分から言う勇気を振り絞ることは難しい。
「そ、その八雲は私に……」
「サラに?」
だから……その……とモジモジするばかりで、普段のハツラツとした元気がない。
「サラ……サラは私のうんちを流すの、嫌?」
「え?」
やっと八雲の方から、核心をついてくれた。
「そ、そんなことあるわけないじゃん!」
「でも、サラさっきから何か言いたそうにしてるから」
「ううん、そんなことじゃなくて、私が悩んでいるのは」
少し言いよどむ。
けれど、八雲の方からくれた機会をちゃんと生かさないと、と拳を握る。
「そ、その八雲の方が私に流してもらうのが嫌なんじゃないかなって」
「そんなことないよ」
何か思う間もなく否定された。
よかった、と思うと同時に、ならどうして? という気持ちも浮かぶ。
「なんで今日は何も言ってくれないの?」
「……なら」
八雲の目が真剣になる。
サラも固唾を呑んで次の言葉を待つ。
どんなことでも八雲が望むことなら、受け入れよう。
「サラは、私のうんち食べたいの?」
「ええー? 八雲が食べさせたいんじゃないの?」
意味がわからず頭を振る。
「そ、そんなことないよ、サラが食べたそうにしてるから…… その」
「私が食べたそうにしてた?」
「うん」
いつものように頷く八雲を見て、サラは自分のしていた勘違いに気づいた。
自分が八雲がそれを求めていると思って、自分自身の欲望から逃げていたことに。
「違ったかな?」
「違わない!」
思わず勢いで否定してしまう。
「こともないけど……」
けれどすぐ我に返る。
「ねえあの時、私が初めてサラの家でうんちを流さなかったとき」
「うん」
あのときからサラと八雲の奇妙な関係は始まった。
八雲が出したものをサラが流す。
「あの時、私はサラに見て欲しかったから、あんな馬鹿なことをしたの」
「この前聞いたね」
「でも、あの時のサラ。流すときに残念そうだったから……」
サラは自分の勘違いを恥じた。
確かに八雲は最初自分に糞を見てもらいたかったから、あんな真似をした。
けれど、そこから先の関係はサラのことを思ってのことだったのだ。
何が八雲は精神的に弱っているだろう、サラ自分がどこかで八雲を見下していたことが恥ずかしかった。
「だから、私…… サラは私に見られながら食べるのが恥ずかしいのかなって、思って流して欲しいってお願いしたの。一人っきりなら思う存分私のうんちで遊んでくれると思って」
「八雲は優しいね」
「そ、そんなことないよ! だって、結局サラは私のうんちを流してただけで、本当は私が勘違いしただけで」
サラは八雲の手を握る。
「ありがとう、八雲のおかげで私、本当にしたいことがわかった」
「本当……にしたいこと?」
「うん、私、八雲のうんちの味確かめてみたいな」
サラはようやく、自分がやりたこと夢の正体をつかんだ。
「これでいい?」
便器に出すと水につかるし、便器に顔をうずくめるのが恥ずかしい、という理由で八雲はお風呂場で脱糞した。
もちろん、している姿を見ないために、サラは終わるまで部屋で待っていた。
「ありがとう」
嗅ぎなれた臭い、見慣れた形。
今日も八雲の糞はサラの考えていたとおりだった。
「じゃ、じゃあ私部屋にいるから」
さっきサラが待っていたように、八雲も部屋でまとうとする。
「まって、見てて欲しいなっ!」
八雲を呼び止める。
サラは自分が今からすることを見ていて欲しかった。
「いいの?」
「うん、逆に見ててもらわないと、できないかも」
さっきまで八雲やサラが体や髪を洗っていた洗い場に、ぽつんと座っている土色の糞。
「二人一緒に見るの、はじめてだね」
「うん」
この間できなかったことを、改めてサラはすることにした。
「じゃ、じゃあ、いただきます」
顔を近づけ、舌を伸ばす。
さっき食べたお鍋と違って、いい匂いとは到底いえない。
けれど、これが八雲の臭いだった。
「サラ、無理しちゃ駄目だよ」
八雲の忠告を聞いても、サラの舌はとまらなかった。
つんと舌の先で糞を突付く。
突付くたびにサラは舌ではなく、顔が痺れる感覚を味わった。
「くはーっ、これはきついわ」
思わず顔を離す。
顔を揉み解し、舌先を唾液で洗う。
口の中にほんの少しだけ感じる、八雲の味。
「大丈夫?」
「うーん、さすがに噛んだり飲み込んだりはできないかもー」
と言いつつも、もう一度顔を近づける。
今度はいきなり舌をつけるのでなくて、まずは目でちゃんと確認する。
表面の層がぶつぶつと途切れ途切れになっている。
先のほうは縮んでいて、八雲のお尻を通ってきたことがよくわかる。
「よしっ! 今度こそ!」
もう一度舌を伸ばし、今度は先ではなく舌の平で舐め取る。
思わず目をつぶりたくなるが、まぶたが言うことを利かず、瞳が上を向いてしまう。
そのせいで、折角視界一杯が八雲のだったのに、天井が移ってしまった。
と、冷静に自分の見ているものをサラは観察する余裕はなかった。
サラが舐め取った、ほんのわずかな糞片がとてつもなくいとおしい物のように思えて、口を閉じるどころか、鼻を閉じることもできずに、はぁはぁと息を荒くする。
「や、やっぱり、食べるのは無理かなー……」
ほんの一舐めでサラは八雲の味を一杯に感じていた。
それは確かに嬉しかったのだが、それと味は別の問題だった。
「ど、どんな味なの?」
「うーん、すっごい苦い」
味なんかよりもまずは刺激だと説明したかったが、こればっかりは実際に食べないとわかりにくいと思い、サラは多くを語らなかった。
「無理しちゃ駄目だよ」
「うんっ!」
そう言いつつも、サラはこの刺激のとりこになっていた。
一舐めするごとに、顔にくる刺激にはなれて、目が上を向くこともなく、視界を一杯にしながら舐め続けられる。
けれど、五舐めしたところで、限界だったようだ。
「うーん、もう駄目かも」
「そっか……じゃあ、これもう流すね」
と八雲はあらかじめ準備していたのか、ゴム手袋で自分の出したものを掴み取ろうとする。
「ちょっーとまった!」
「え? なに?」
「それを流すのは私の仕事だよっ!」
八雲はようやく気づいたようで、申し訳なさそうにゴム手袋を差し出す。
「いいよ、自分で持っていくから」
サラはそういうと、わしっと一本糞を手でつかんだ。
手のひらが八雲の暖かさで一杯になる。
どうしても鼻や顔から遠ざけようと、手をはなしてしまうが。
それでも、何とか手のひらや指を糞色に染めながら、トイレに運び流すことができた。
「これからは、トイレじゃないところで八雲がしても、ちゃんと流してあげるから」
「……ありがとう」
八雲にお礼なんていいよーと、肩を叩こうと思ったが、自分の手が汚れていることに気づいた。
「おっと、危ない危ない」
「なに?」
「気にしない、気にしない」
サラはこれから先、もしかしたらこの汚れた手でも八雲と触れあえるのかなあ、と考えていた。
その後、二人は自分たちがお互いに特別だと約束して、二人で一つのベッドに寝た。
その夜、サラは夢を見た。
大人になる夢。
サラは大学でも八雲が出した糞を探し回り。
時には野外に放置された糞をきちんと、手掴みでトイレまで持って行き流す。
時々八雲に黙ってそれを舐めたりもする。
今のサラが思い描いている日々。
これからきっとくる、最高の日々。






